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泉佐野市の「井川用水」が、令和4年世界かんがい施設遺産に登録されました。

令和4年10月6日(木曜日)にオーストラリア・アデレードにて開催された国際かんがい排水委員会(ICID)第73回国際執行理事会において、当市の「井川用水ゆかわようすい」が、世界かんがい施設遺産に登録されましたことをお知らせいたします。なお、他にも静岡県沼津市の香貫用水かぬきようすい、同県磐田市の寺谷用水てらだにようすいの2施設も同時に登録されました。

第73回国際執行理事会の様子

井川用水認定式の様子

(農水HP)令和4年世界かんがい施設遺産の登録について:農水省(maff.go.jp)<https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kaigai/221006.html>

※これまでの日本国内の世界かんがい施設遺産の登録数は44か所で、そのうち大阪府は柏原市他の大和川分水築留掛かり、岸和田市の久米田池、大阪狭山市の狭山池、寺ヶ池・寺ヶ池水路の4か所。現役の水路としては泉佐野市の井川用水が中世までさかのぼるもっとも古い登録となります。

【概要】

○タイトル

「井川用水-現代に継承される荘園貴族九条家の中世かんがいシステム」

○内容

・井川用水は約800年前から存在するかんがい用水路です。

・水路の成立時期には諸説ありますが、1316年に描かれた村の絵図から、既に部分的に水路が活用されていたことがわかります。

・貴族の領地であった日根野地域は、当時は荒野が広がり、田地の拡大が重要な課題でした。

・井川水路は、領地の上流を流れる川から取水し、全長約2.9キロメートル、最後はため池の十二谷池へと流れ込みます。

・井川水路の開発により、この地域の田地面積は飛躍的に拡大しました。取水口からため池までの高低差は約3mであり、わずかな高低差を活かした灌漑施設の開発は当時の高度な土木技術を示しています。井川用水は当時の流路をほぼ変えることなく、現在も田地を潤しています。

・日本国内において、現在も利用されている農業用水路で、国の史跡に指定されているのは井川用水だけであり、中世からの開墾の歴史を知ることができる貴重な遺産です。

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