犬鳴山七宝瀧寺並びに大木村絵図いぬなきさんしっぽうりゅうじならびにおおぎむらえず
七宝瀧寺とふもとの集落の風景と取り囲む山や川などの自然景観が現在の魅力ある歴史的な情景と重なる。
火走神社に伝わるこの村絵図は、岸和田藩によって提出することを命じられた「一村限絵図」の一つです。近世日根野村絵図(市指定有形文化財)と描写方法などが酷似することから、天保年間の製作と推定されますが、同一の画人ではないようです。
画面上(南東)側に七宝瀧寺の境内、画面下(北西)側に大木村の集落という構図のこの絵図は、山の稜線や滝の表現など、七宝瀧寺の周辺の方が大木村より非常に詳細に描かれていることが特徴です。