慈眼院木造棟札じげんいんもくぞうむなふだ
日根神社の神宮寺で 、長い年月をかけて大切に維持され続け 、慈眼院や日根神社の沿革を知るうえで貴重な歴史資料。
慈眼院は寛文5(1665)年に京都仁和寺から今の院号を賜り、古くから隣の日根神社(大井関大明神)の神宮寺として、多宝塔、金堂を持つ由緒ある寺院です。棟札は、各施設の建立や修復に関わる記録で、これまでの修理経過や携わった職人名などが知ることができます。現在20枚の棟札が残されていて、もっとも古い享禄3(1530)年の「・・・瓦替法華寺一宇」から昭和26(1951)年の多宝塔屋根替修理までと日根神社本殿の建立に関わる慶長7(1602)年の棟札3枚が含まれています。