火走神社おひたき(ホタキ神事)ひばしりじんじゃおひたき ほたきしんじ
天からの恵みの雨は生業である農業には欠かせないもの。旅引付に記される収穫感謝 、厄除けを祈願する神事が現在も継承され続けている。
『政基公旅引付』には、大木地区の総社火走神社は「滝宮」「滝大明神」と呼ばれ、旧暦8月の田楽、猿楽、11月の犬鳴山修験者のホタキ、盂蘭盆会の風流念仏などの芸能や神事が行われていたことが克明に記録されています。また旱魃の大災害に際しては、七宝瀧寺の僧が火走神社で雨乞いを行い、それでだめなら七宝瀧寺の7つの瀧やお堂で祈祷し、最終的に鹿の首など不浄物を瀧壺に投げ入れると雨が降ったとされています。
現在もホタキ神事は、地元では「お火焚」とも言われ、中世日根荘から受け継がれる雨乞い神事が11月頃に行われています。