火走神社本殿ひばしりじんじゃほんでん
擬宝珠銘から元和8年(1622)の建立と分かります。ただし廂部の構造は新しく、後世に補われた部分も多く見られます。身舎部には禅宗様が一部取り入れられ、頭貫先端の木鼻は近世初頭の発達した様式を示しています。また正面の頭貫はこの地域に早くから多くみられる特徴を示しています。頭貫先端を飾る木鼻や妻面の彫刻、本殿を飾る彩色文様は大きな流れとしては大和との関連をうかがわせますが、当地域の大工・彩色師の優秀さを示すものともみられます。
擬宝珠銘から元和8年(1622)の建立と分かります。ただし廂部の構造は新しく、後世に補われた部分も多く見られます。身舎部には禅宗様が一部取り入れられ、頭貫先端の木鼻は近世初頭の発達した様式を示しています。また正面の頭貫はこの地域に早くから多くみられる特徴を示しています。頭貫先端を飾る木鼻や妻面の彫刻、本殿を飾る彩色文様は大きな流れとしては大和との関連をうかがわせますが、当地域の大工・彩色師の優秀さを示すものともみられます。